乗務員養成に密着 ~乗務員になるまで~
子供たちの憧れの鉄道の仕事。
乗務員を目指している方も多いと思いますが,一人前の乗務員になるまでにはたくさんの努力が必要です。
そこで,新人運転士に密着して乗務員までの道のりを紹介します。
経歴
(2018年10月現在)
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2013年 4月
入社
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2013年 5月
名古屋貨物ターミナル事業所 配属
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2017年 12月
東港駅(運転) 転属
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2018年 3月
動力車操縦者 学科試験
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2018年 5月
動力車操縦者 実技試験
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2018年 6月
動力車操縦者(甲種内燃車運転免許) 交付
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2018年 7月
見習い運転士として乗務開始
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2018年 10月~
見習い期間終了 本務運転士として乗務中
乗務員にはどうやったらなれますか?
入社して3年以上の構内業務を経験した後,社内登用試験を受けて合格した後に,乗務員になるチャンスを与えられます。
なぜ乗務員になろうと思ったんですか?
物心ついた時から,鉄道会社に入社して運転士になるのが夢でした。
小学生の時に貨物列車に興味をもって貨物列車の運転士なろうと決意し,高校生の時にディーゼル機関車を運転する知り合いの運転士の姿に憧れて,乗務員を目指しました。
乗務員になるための研修期間はどれくらいですか?
僕の場合は学科試験に受かるための研修開始から免許取得まで約半年かかりました。
- H29年12月1日~H30年2月28日 学科勉強
- H30年3月1日 学科試験
- H30年3月7日 学科試験合格
- H30年3月26日~ 実技訓練
- H30年5月23日 実技試験
- H30年6月20日 免許交付
- H30年6月21日 見習いとして乗務開始
- H30年10月23日 見事見極めに合格し一人の運転士として乗務開始
学科試験合格してすぐに乗務ではなく,乗務する前に必要な運転知識等の教育を受けてから訓練に入ります。
試験はどのような内容ですか?
学科試験・実技試験の他に,医学適性検査,運転適性検査など身体能力や体調面で乗務員に適しているかの検査があります。
どれか1つでも不合格になると免許はもらえません。
実技訓練はどのような訓練をするのか教えてください。
日によって異なりますが,実際の試験列車と同じ時間の列車に乗務して,運転練習と距離目測の練習をします。
このほかに,出区点検,故障時の処置,非常時の取扱等を行います。
運転は1日1回しかチャンスがないので,1回1回を大事に訓練・練習をしました。
訓練中に苦労したこと・大変だったことはありますか?
訓練中,連鎖確認動作の手際の悪さから列車を定時に動かすことがものすごく大変でした。
あとは,列車によって両数や重さが違うので,毎回違うブレーキの扱い方をしないといけません。
ブレーキの使い方は経験を積んでいくしか感覚がつかめないのでとても苦労しています。
ハンドルを握るようになってから,先輩方を改めて尊敬しています。
定時に動くのが当たり前の世界なので,見習いが終わった今でも勉強と努力の毎日です。
試験の合格が発表された時,どんな気持ちでしたか?
勤務が終わり帰宅途中に合格を聞いて,1人で静かに喜びました。
夢が叶ったと嬉しさと,プレッシャーから解放された安心感がありました。
これからの意気込みをどうぞ!
これからの乗務員人生,無事故で乗務できるように安全第一で運転するように努めるとともに,技術面等で早く先輩方に追いつけるように努力していきたいです!