仕事の内容を教えてください
皆さまからお預かりした荷物を載せて走る「貨車」は,自力では走行することができませんので,動力となる「機関車」を列車の最前部につないで線路を走行しています。
その「機関車」を操縦する仕事です。名古屋臨海鉄道では,ディーゼル機関車を使って皆さま の荷物を運んでいます。
また,機関車も機械ですのでまれに故障が発生することがあります。その際には対応を自身で判断し,軽微な故障であれば自力で対処します。
乗務前の点検中です。
見た目や音に異常がないかを確認しています。
機関士にはすぐになれるのでしょうか?
名古屋臨海鉄道では,入社後3年間鉄道の実務経験を積んだのち,社内選考試験・各種検査(健康診断・適性検査)を受けます。
選考試験と検査に合格した後,国土交通省が実施する学科試験に合格する必要があります。
学科試験に合格した後,次は実車を使用した運転訓練を約3か月間行い,同じく国土交通省が実施する実技試験を受験します。
実技試験に合格すると,晴れて動力車運転免許証が交付されます。
運転免許の交付後は各現場で実作業の見習いを受け,本務の機関士になります。
機関車を運転するための
「動力車操縦者運転免許証」です
仕事中のエピソードを教えてください
お客様からお預かりした荷物を「自分の運転で」運んでいるということに,責任感とやりがいを感じます。
また,沿線で小さい子どもたちがこちらに手を振ってくれているのを見ると,うれしくなります。
「安全」のために心がけていることを教えてください
貨物列車は,自動車と違い長大で,しかもとても重たい荷物を運んでいます。
そのため,ブレーキをかけても停止するまでに数百メートルもかかってしまいます。
ですので, 運転中は常に周囲の状況を見て,少しでもおかしいと思う状況になった時には即座にブレーキをかけられるよう神経を集中させています。
信号機や標識など,ひとつひとつ「指差喚呼」で
確認しながら運転しています。